Q10:コンタクトを長年使用していますが、大丈夫ですか?

A10
 角膜には血管がなく、空気中から酸素を取り入れています。そして角膜を透明に保つために、角膜の内側の「内皮細胞」が頑張っています。内皮細胞は、角膜が水膨れにならないよう水を汲み出すポンプの働きをするものですが、酸素透過性の悪いコンタクトを長期間装用していたり、夜間も外さない生活が続くと角膜が酸素不足になります。通常角膜内皮細胞は1m㎡当たり3千以上あるのですが、酸素不足でダメージを受けると内皮細胞が減少し(つまりポンプの数が減ってしまう)、透明な角膜が将来白く濁ってしまう危険性があります。
 恐ろしいことに、内皮細胞は一度ダメージを受けると再生しません!白く濁ってしまったら、視力を取り戻すには、角膜移植しかないのです(痛みもありませんので、無理な長時間装用を続けていると知らない間に取り返しのつかないことに)。
 <酸素透過性の良いコンタクトを選ぶ>
 当院では、コンタクトを処方する場合、無料で内皮細胞数を測定し、酸素透過性の良いコンタクトをお勧めしています。
 コンタクトは角膜に直接接触して使用する医療器具です。
 酸素透過性の良いコンタクト装用と、正しいケアしして眼科専門医での定期的な経過観察をお勧めします(角膜内皮測定のできない眼科医院では異常を見逃されている可能性が)。